3. Videothoracoscopic Resection of Stage II Thymoma*
胸腺腫に対する内視鏡下手術の前向き比較試験が2005年に報告されています。 胸腺腫病期分類の正岡Ⅱ期22例で開胸10例と内視鏡下手術12例の成績手術から内視鏡下手術は生存率と再発率には有意な差はなく、 術後入院期間と手術出血量が有意に少ない結果であったと述べられています。 胸腺腫に対する内視鏡下手術の有用性を科学的に証明した論文といえます。
【学会発表】
胸腺腫に対する内視鏡下手術の前向き比較試験が2005年に報告されています。 胸腺腫病期分類の正岡Ⅱ期22例で開胸10例と内視鏡下手術12例の成績手術から内視鏡下手術は生存率と再発率には有意な差はなく、 術後入院期間と手術出血量が有意に少ない結果であったと述べられています。 胸腺腫に対する内視鏡下手術の有用性を科学的に証明した論文といえます。
胸腺腫などの前縦隔腫瘍に対する内視鏡下手術(3孔による胸腔鏡下手術)は1992年Landreneauらによって開始されました。 症例は重症筋無力症を合併しない正岡II期の非浸潤性胸腺腫でした。
私が考案した内視鏡下手術は胸とお腹の境の所にある胸骨下からの縦隔アプローチ法です。 胸骨下部を器械(ラパロリフトシステム)で吊り上げ操作腔を作成してから内視鏡下に手術を行う新しい方法です。
胸腺腫に対する内視鏡下手術の概要と特徴は、
1. 胸骨吊り上げ法による操作空間の確保。
2. 一方向のみからではなく多方向からのアプローチが必要となる場合がある。
3. 胸腺および胸腺周囲脂肪組織の分割切除が必要となる場合がある。
4. 患者さんの要望(創部の希望)に応じ腫瘍摘出部位を選択する。